1/16スケールの零式艦上戦闘機、通称「零戦」または「ゼロ戦」の内部構造再現金属モデルです。 (本キットは前期型の21型) CMでもおなじみのデアゴスティーニが2009年の8月25日から毎週1冊ずつ、2011年7月26日まで約2年掛けて100号に分けて販売したもので、 その情報量と金属の質感に惚れて買いました。 合計で約16万円もするんだけど、2年の分割払いなので毎月約6,000円ずつ。 大人の趣味にしては安い方です。たぶん(笑)。 【週刊零戦をつくる】 1/16金属モデルキット 定価 創刊号のみ790円、2号から100号までは各1,590円(合計金額158,200円) メーカー:デアゴスティーニ・ジャパン |
2011/12/28(水) 全100号が届いても全く手をつけていなかった零戦を意を決して作業開始しました・・・って、そんな大げさなことでもないかな? 方針として、無塗装、外板を貼らないスケルトン仕様で仕上げることにします。 (表面保護としてメタルプライマーは吹きつけます) まずは3枚のプロペラを磨きます。 1号には800番と1500番の紙やすりが付属してるんだけど、800と1500って番号離れ過ぎじゃないかと思って 元々持っていた1000番、1500番、更に2000番も使って、更にコンパウンドで磨きあげました。 奥の1枚が磨き終わったもの。これにメタルプライマー(別売)を吹き付けて表面を保護します。 | |
で、作業1日目で全100号中7号まで進みました。 プロペラ磨きに始まり、左翼の主桁に付属のピンバイスで0.7mmと1mmの穴を開けてそこにマイクロねじ12本を通してパーツを固定したり。 今のところ特に問題はないかな? | |
2011/12/29(木) 作業2日目で全100号中12号まで進みました。 左翼の小骨に直径1mm程度の断面がコの字のフレームと丸パイプをそれぞれ指定の長さに切断して瞬着で着ける、という作業の繰り返し。 強度的に不安だけどまあ、触る場所でもないし力が掛かる場所でもないからいい・・・のかな? 小骨は解説に従って、バラしても区別が付くようにマスキングテープに番号を書いて張ってます。 でもこれって小骨の一覧図みたいなのを添付すればそれでいいんじゃ・・・? それと、シリンダーヘッドの組み立て。14コあるシリンダーヘッドを組み立て終わったので、真鍮ブラシで光沢が出るまで磨いて、メタルプライマーでコートしました。 | |
2011/12/30(金) 作業3日目で全100号中16号まで進みました。 左翼の小骨のちまちました作業がとりあえず終わりそう。 エンジンのシリンダーヘッドに点火プラグ取り付け用の穴をピンバイスでシリンダー1つにつき2ヶ所開口×14コ分=28ヶ所開口。 これがなかなか進まなかったので電動ドリルに刃を付け替えて作業。 で、開口箇所の半分に当たる14コの点火プラグを接着。 その後ヘッドカバーパーツ14コにそれぞれ2ヶ所ずつピンバイスで開口して、指定の長さに切ったコンロッド棒と共にシリンダーヘッドに接着、最後にエンジンリングと排気管×2を真鍮ブラシで磨いて、メタルプライマーでコートした後エンジンに接着。 とまあ、工程数が多かったので号数はあんまり進んでません。 ヘッドカバーとコンロッド棒はもう半分パーツがあるはずだけどそれは問題ないとして、点火プラグの残りは排気管を接着したせいで非常に付けづらくなったんじゃ・・・? 接着指示があったけどやめといたほうが楽出来たかも。 | |
2012/01/01(日) 作業5日目で全100号中25号まで進みました。 号数で言えばこれで全体の1/4。 左翼の先端の折れ曲がる部分まで行ったら今度は右翼の製作へ。 で、平行して胴体のコックピット周りまで製作に入りました。 エンジンもちまちま進行していて、どれか一ヶ所でも完成させたいところだけど、これがデアゴの戦略なので思うように行きません(笑)。 (週刊売りだからどっか一部分でも完成するとそこで買うのをやめちゃう人がいる) まあ、手元に全号あるから好きな様に進めていいんだけど(笑)。 | |
2012/01/02(月) 画像はコックピットの主計器板にメーターのシールを貼っている途中。 メーターのシールは両面にのりの付いているタイプで、シールの上から更に透明プラ成形のカバーを貼付けます。 | |
作業6日目で全100号中30号まで進みました。 左翼に3ヶ所LED配線を仕込んだり、それに伴っていったん外した主翼の小骨に全てメタルプライマーを吹いたり、 左翼の燃料タンクを組み入れたり、コックピットの主計器板にメーターのシールを貼ったりそれを胴体に組み込んだり。 右翼の小骨に細かいフレームを付けていく作業も始まりつつ、左翼の主脚も組み始めてます。 シリーズガイドには30号までがエンジンと左翼の工程みたいに書いてあるけど、まだ終わりそうにないです(笑)。 | |
2012/01/03(火) 全号揃ってるけど今のところは愚直に順番通り進めてます。 作業7日目で全100号中37号まで進みました。 左翼はフラップを取り付けたりタイヤハウスや機銃を組み込んで上部大骨でフタをしたりして大分完成に近くなって来ました。 右翼の小骨に細かいフレームを付けていく作業もあと少しで終わります。 画像手前が左翼、奥が右翼です。 それと平行してコックピットにちびちびとパーツを取り付けたりする工程があります。 | |
2012/01/04(水) 作業8日目で全100号中42号まで進みました。 右翼の翼端を組み立てて、右翼の小骨の処理も全部終わったので、いったんひと通り外してメタルプライマーでコートして、配線を入れながら組み直し。 右翼の主脚も組み始めました。 あと少しで左右とも主翼の作業がひと段落します。 相変わらず平行してコックピットにちびちびとパーツを取り付けたりもしてます。 画像は胴体と両翼をそれっぽく置いてみたの図。いい感じ。 | |
2012/01/05(木) 作業9日目で全100号中50号の半分まで進みました。 これで全体の約半分です。 外板を貼らないので実質半分は超えた感じ。 毎週リアルタイムで製作していた場合はここまでパーツが揃うのに1年掛かる計算(50週=約1年)だと思うと何だか感慨深いです。 作業は右翼の主脚の仕上げ、タイヤハウス組み付け、フラップ、補助翼(左右)の組み立てと組み付け。 それと50号のエンジン取付架の組み立てまで。 この先の号から胴体尾部に取り掛かります。いよいよ全体が見えてくるかな? | |
2012/01/06(金) エンジンに点火プラグコードとディストリビューターコードを取り付け。 点火プラグコードはシリンダー1つにつき2本、それが14気筒分なので28本。 | |
作業10日目で全100号中56号まで進みました。 予定通りの胴体尾部の製作に入りました。 尾部はメカ的なものがなく骨組みだけなので割りとあっさりと出来ました。 それと、前半で組み立てたプロペラをいったんバラして減速室パーツを組み込んで再度組み立てという工程がありました。 「いったん組んでバラす」というのはデアゴの模型ではよく聞くんだけど、この零戦はそんなに大変なバラし作業はなさそうです。このあとは尾翼まわりの製作に入ります。 | |
2012/01/07(土) 作業11日目で全100号中59号まで進みました。 垂直尾翼、着艦フック、尾脚を取り付けました。 これらはひと通り可動します。 これで若干寂しかった後部も見栄えしてきました。 既にあと40号以上もやるネタあるのかというくらい完成形っぽいです(笑)。 | |
2012/01/08(日) 作業12日目で全100号中63号まで進みました。 主脚のトルクアームや左側の水平安定板(水平尾翼?)の組み立て。 水平安定板は垂直尾翼に比べて組み立て易い感じになってたけど、 ヒンジに組み込むリベットは入れづらかったので付属のピンセットじゃなく、自前の高いピンセットを使いました(笑)。 このあと右側の水平安定板も同様に組み立てるんだけど、胴体に組み付けるのは85号のようです(笑)。 | |
2012/01/12(木) 作業15日目で全100号中77号まで進みました。 エンジン周りの気化器のパーツを組み立て。気化器にはパーツ不備があったのでパーツ請求もして到着待ち。 デアゴのパーツ請求は公式HPからできます。1号辺り本誌なしの1,000円送料無料。 本当は本誌が届いて8日以内に不備がわかれば無償対応だったんだけど・・・随分経っちゃってるから・・・(笑)。 それと主翼連結部品や操縦室床パーツの組み付け。 この辺の号になると外板貼りの作業のウエイトも増えてくるので、外板を貼らない方針だとどんどん進みます。 | |
2012/01/13(金) 作業16日目で全100号中92号まで進みました。 ※飾り台の作業を除く。 シートベルトとシートを組み立てて胴体に組み付け、操縦席の床のパーツもひと通り付けたらこれも胴体に接着。 ここでようやっと主翼を2つ繋げて胴体にネジ止め。 さらに胴体尾部に水平尾翼を付けてかなり形になりました。 あとひと息! ちなみに画像の零戦を乗せているダンボールは本誌の梱包材で、6冊分の面積です。やっぱりでかい(笑)。 | |
2012/01/14(土) 電池ボックスを兼ねた増槽は絶縁の関係上プラ成形品になっているので、シルバーで塗装します。 画像はその下準備として、なるべく光沢が出るようにペーパー掛けして、LEDとの接点部分をマスキングテープで覆った状態。 この後黒で下塗りをしてからシルバーを吹きつけて、スーパークリアー光沢でコートします。 | |
作業17日目で全100号中100号の途中まで進みました。 エンジンにカウルフラップを取り付けたり、電池ボックスを兼ねた増槽を組み立てて塗装したり、空中線支柱を付けたり。 エンジンは100号にしてようやっと本体に取り付けることが出来ました。 この時点でも既に相当かっこいい状態で満足しかかってるけどまだまだ。 あとは風防と付け残しの細かいパーツ数点で完成・・・なんだけど、風防の作業はどうやら相当大変らしいのでどうなることやら。 それと、パーツ請求しているのが来ないことには残りの作業もできないので、完成は週明け以降になる予定。 さらに、電池ボックスの配線に不備があって、ちょっとリカバー不可能だったのでこれもパーツ請求。 配線自体は線が2本あるだけなんだけどね・・・。 まあ、ここまで進んだらあとはもう焦らなくても大丈夫かなーと。 パーツをひと通り付けたら相当重くなったので、作業がやりやすいように作業台として一応、飾り台も組み立てました。 | |
2012/01/15(日) ラストを締めくくるのは主に顔とも言える風防の作業。 透明プラの風防にアルミ板をデザインナイフで切り出して両面テープで貼っていくという作業で、なかなか面倒な上に綺麗に仕上げるのも大変。 この辺はエンジンカウルやボディパーツみたいにアルミのプレスとかのいい方法があったような気がするなー。 というか、シリーズガイドの写真では繋ぎ目がなく綺麗で、表面にはリベットのモールドまでびっしりあります。 コスト的な問題の仕様変更?うーん。 | |
作業18日目でほぼ完成時の状態になりました。 まあ、何だかんだ言ってあとは請求したパーツが付いたら完成という状態になったこの零戦模型、満足度は異様に高いんだけど(笑)。 この質感、存在感、ディティール。まるで博物館の模型のようなモデルが普通のスケールモデルをつくる程度のお手軽さで完成させられるって凄い。 買ってよかった。ホント。 ちなみにプロペラが若干下に垂れてるのは請求パーツを付けるために未接着にしている為です。 あとはケースと置き場です。←かなり問題(笑) |
という訳で、前の完成品から約半年ぶりの模型が約16万円のビッグモデルになっちゃったけど、 2年越しで完成させるはずの零戦もまとめて作ると思ったより短期間で完成できました。 金属モデルは初だったけど、特に戸惑うこともなく、外板を貼らない、塗装もしない、ということで進めたら割とサクサク進みました。 立体的なパーツはホワイトメタルやダイキャストだったのでディティールはどうなのか心配だったけど、間近で見ても見劣りしません。 そして何と言っても金属の質感は元々が金属なので磨いたりする以外は苦労せずに得られるのも素晴らしいです。 これで塗装したり外板を貼ったりすると割と地獄を見るようなので、方針は間違ってなかったなかーと(笑)。 (外板を貼ったら自分が求めていた骨組みの情報量の旨みがなくなるので最初からスケルトンで行くつもりで買ったんだけど) さて、次は色々候補があるけど、多分塗装で悩まなくていいキットに手をつけると思います。 |