涼宮ハルヒの憂鬱より、
1/100スケール 「県立北高部室棟」 製作記。



劇場公開映画「涼宮ハルヒの消失」を観て、また何かしたくなったので、
2007年に作った1/8スケールの文芸部室の寸法を元に、今度は1/100スケールで
部室棟を作って行こうと思います。
使用素材は相変わらずプラ板とプラ棒。


【県立北高部室棟】

1/100スケールフルスクラッチモデル。


2010/03/07(日)

まずはどれくらいのサイズになるか確認も兼ねて図面を大雑把に引きます。
窓側を正面として1/100だと、屋根の張り出しを除いて全幅265mmになります。
(寸法は過去に作った文芸部室を基準にしているのでこのサイズが正しいという訳ではないです)

まあ、無理の無いサイズかなと。
実は最初は1/60スケールで作ろうと思って図面を引いたんだけど、全幅が385mmと ちょっとかわいく無いサイズ(?)になったので1/100に変更しました。 気になったのは1/100で文芸部室のディティールを再現できるかどうか。
2010/03/11(木)

早速部室棟の概観の要となる各部室の窓の面を作っていきます。

部室1つの幅が約4cmしかないので、どのくらいデフォルメしたら丁度いいか試作したのが手前にある壁。
窓枠を1mmのプラ角棒で作ったんだけど、これでは甘いと思ったため0.5mmのプラ角棒で作り直し。
画面奥が0.5mmと1mmのプラ角棒を組み合わせて作り直したもの。これくらいなら大丈夫かな。
これを正面だけで12個作ります!
1mm〜5mmの正方形断面のプラ棒はタミヤ、1mm未満や長方形の断面などの特殊な形のものはエバーグリーンのもの。

ちなみに赤い人形は1/100のガンプラに付いていたもの。まあ、大体スケールは合ってるかな(笑)。
2010/03/15(月)

3階の窓1列分6個出来ました。まだ廊下側の窓と2階の分が・・・。
まあ、手間の大半は窓だから頑張ります。

窓の上にあるのは床板で、エバーグリーン製のタイル状のディティールの付いたプラ版を使用。
品名は「プラシート・タイル浅溝タイプ1.0mm厚3.2mm幅」

1つのタイルが3.2mmということです。

2010/03/16(火)

中庭側正面の柱と壁を組み立て。
塗装と組み立ての順序とかの都合を考えながら作業してて、この時点でようやっと方針が立ちました(遅い(笑))。

柱は5mm径のプラ角棒。

部室の仕切りと3階の床をはめ込んでみたところ。
なんか建物っぽくなってきたなーと。

2010/03/20(土)

廊下側の壁。
部室6つ分ある長さの壁を分割しないで1枚で作成。
壁は基本的に1mm厚のプラ板で作ってるのでドアのくり抜きがちょっと大変だったり。
更にドアのガラス部分をくり抜くのはきついと思ったので、ドア自体を透明プラ板にして、ガラス部分はプラ棒で仕切りを入れて再現する事にしました。
ドアの枠はエバーグリーンの断面が0.5mm×1.0mmのプラ棒。これで透明プラ板を壁の両側から挟み込むようにします。
廊下側の壁と部室を仕切る壁を接着して、室内のディティールにも手を着けて見たの図。
床と窓際の壁には接着してません。
何となく雰囲気が出てきたかな?
2010/03/22(月)

透明プラ板のドアに窓枠やドアノブなどのディティールを付けていきます。
部室側と廊下側の両方に同じディティールを付けるので手間は倍だけど、黒板や小物などを除いてこれで3階の室内は大体終わり。

廊下側の外壁の柱も組み立ててやっと自立するようになりました。
窓枠も出来た分だけ組み付けてなかなかいい感じ。
でもまだ窓は沢山作らなきゃいけないし、階段のレイアウトがよく分からなかったりと、 やることも問題もまだ沢山あったりします。

2010/03/27(土)

渡り廊下まわりの作業を始めました。
壁はまだ付けてないけどこれで全体像が大体つかめた感じ。
予想より場所とるかも(笑)。
2010/03/28(日)

渡り廊下の片側だけ窓を付けたら今度はベースを作ってみました。
画像右側にちょっと余白があるように見えるのは「ゲンコツ広場」です。
丸太の椅子とかテーブルが置いてあったところ。

そこそこでかいけど、前回作った1/8文芸部室よりは小さいです。

部室棟の左側には何気に作り始めた非常階段も見えます。
その非常階段はどんなパーツを切り出せばいいのかいまいち分かりづらかったので 3DCGソフトでバランスの調整も兼ねてモデリングしてそれをテンプレートに使ってます。
2010/03/30(火)

階段の斜面に2mmのプラ三角棒を貼っていって非常階段完成。

2010/04/03(土)

屋根を作りました。
上面と下面は1mm厚のプラ板、側面は3mmのプラ角棒を使って厚さ5mmになるようにしてます。

屋根の下面にある支え?みたいなディティールは2mmのプラ角棒を2本1組にして作ってます。

屋根の上にある構造物はまた後で。

屋根は完成後も外して中が見えるようにします。
2010/04/04(日)

実はまだ作ってなかった2階の壁とか床を作成。
柱に組みつけて見たの図。
3階と違って2階の内装は窓の隙間から見える程度なのでディティールは3階より省きます。

画像手前に置いてあるのが3階部分。
2010/04/06(火)

3階の壁の廊下側の柱とかのディティール付けの作業。

廊下の柱は外壁の柱と同じサイズのはずなんだけど、どう見ても細いイメージなので、外壁5mmに対して 3mmのプラ角棒にしてます。
これと同じことを反対側(外壁側)もします。

外壁側の柱は外から見ると5mmで廊下側から見ると3mmという状態になっちゃうけど何とかごまかします(笑)。



2010/04/10(土)

3階の廊下の外壁側も柱とかのディティール付けが済んで、奥の非常扉のある壁も作ったので接写。

人間と対比させると少々狭く感じるけどまあ、このまま行きます。

ちなみにこのアングルでの撮影は完成させると出来なくなる可能性が高いです。

ここまでできてやっと階段の作業に取り掛かれます。



2010/04/11(日)

という訳で階段です。

ハルヒの舞台の県立北高は実在の学校をモデルにしていて結構忠実に描写されてるんだけど、 部室棟の部分だけはオリジナルな部分が多くて、そのお陰で階段は2次元の嘘疑惑があったりと困った事になっています。

という訳で、また3Dソフトでどうやったら納まるかを設計してから作る事にします。

劇中で階段を上っているカット(笹の葉ラプソディのサブタイトルが出ている所など)は、1階から2階への階段である可能性が高いんだけど、 カットの繋がりから見たら2階から3階への階段とも解釈出来る感じで、そもそも他に参考になる階段の資料が無いのでそれを基準に作ります。

中段の部分は9段欲しかったんだけど、デフォルメして段数を減らしてます。

で、こんな感じになりました。

まだ全部じゃないけどまあ、建物っぽい雰囲気が増していい感じ。

手前に壁を作るのでこのアングルからは見えづらくなります。

ちなみに手すりは断面が0.5mm×1mmのプラ棒に0.3mmの穴をピンバイスで等間隔に開けて、そこに0.3mmの真ちゅう線を挿して作ってます。
その上で瞬間接着剤で固定すれば結構な強度が得られます。

2010/04/18(日)

階段がやっとこさ完成。

これで3階から部室棟2階と渡り廊下へ繋がりました。
踊り場の窓も作業終わってます。

これで大方悩む部分は終わったので、あとは窓とかの単純作業をしまくるかな・・・。


2010/04/24(土)

部室棟正面の4つある扉を作りました。

基本は0.4mm厚の透明プラ板にエバーグリーンの0.5mm径のプラ角棒で枠を接着していく感じで、ドアのみ 画像じゃ分からないけど、断面が0.25mm×0.5mmのプラ角棒で作って他の枠と段差を出してます。
せっかくプラ棒で手間掛けて組んでるので多少は立体感出さないとね・・・。

1階の窓も作業しました。

2010/04/25(日)

一ヶ月以上ほったらかしにしていた部室棟正面の残りの窓枠もひととおり終わりました。
疲れた・・・(笑)。
でもまだ廊下側の窓枠を作らないといけません。
この手の窓が沢山ある建築模型では窓枠が鬼門みたいだけど、特にプラ棒で枠を組んでるのでその手間は半端じゃないです。

フォーマットは正面の窓と全く同じなのでまあ、音楽でも聴きながら淡々とこなしていこうかなと。



2010/05/02(日)

窓の下のレンガ模様を作ります。
0.5mm厚のプラ板にエバーグリーンの断面が0.25mm×1.5mmのプラ棒(ここまで来ると棒なのか?(笑))を横方向に6本接着して、 それを縦に8個に分かれるようにカッターで切込みを入れていきます。
画像左下が部室1つ分出来たレンガ。




で、それを窓の下にはめ込んで撮影。
窓のひさしも付いてます。

ひととおりディティールが付くとらしくなるなーと。




2010/05/04(火)

片側だけしか作っていなかった渡り廊下の反対側の壁を作成。
画像上が中庭側、下が新しく作ったげんこつ広場側。
げんこつ広場側の壁は劇場版「涼宮ハルヒの消失」では、オープニング前の3DCG部分をはじめとした複数のカットで 中庭側と同じ壁になっていたのでどうしようかと思ったんだけど、TVアニメ版の印象が強かったのでTV版に合わせて作りました。

一応、壁は取り外せるようにしてあって、TV版と劇場版のコンパチになるようにしてます。



2010/05/05(水)

中庭の樹の土台。
プラ板を丸く切り出すのにはオルファのコンパスカッターを使います。
厚い物を切るのには不向きなので0.5mmのプラ板を使ってます。
それでもちょっと使いづらいけど慣れれば何とかなります(笑)。

で、縁に小さく切ったプラ板を貼っていきます。
樹はNゲージ用のものを使う予定。



丸いもの繋がりでゲンコツ広場のテーブルと椅子を作りました。
テーブルは0.5mmのプラ板を3枚丸く切ってから重ねて接着してます。
テーブルの支柱と椅子は3mm径のプラ丸棒。

テーブルを設置するに当たってちょっと広場の幅が足りなかったのでベースを2cmほど増幅。




2010/05/10(月)

ゲンコツ広場には藤棚(建築用語でパーゴラというらしい)があるのでそれも制作。
樹の枝を絡ませて屋根みたいにする構造物です。 支柱が6本あって、その支柱の脇に6本の樹を枝を絡ませるんだけど、実際に樹まで配置するか未定。
ここは休憩所みたいになっていてベンチがいくつかあるのでそれは作るかも。
ちなみにアニメの劇中では1回しか出てきません。
(古泉が自分の正体を語るシーン)



2010/05/30(日)

ちょっと間が開いちゃったけど屋上の構造物に着手。
この辺は設定イラストくらいしか資料が無いので何となくそれっぽく作る程度。 基本はプラ板の箱組みなんだけど何だか時間が掛かっちゃって終わってません。

プラ板の接合部分に段差が出来てるのは接着剤が完全に硬化してからペーパーを掛けて消します。




2010/06/02(水)

屋上の構造物の配置終わりました。
ディティールの追加や仕上げは接着が硬化してから。

アンテナは強度を優先したのでオーバースケールです。支柱は1mmのプラ丸棒、 斜めの補強は0.4mm、一番細いアンテナ本体は0.2mmの真ちゅう線を使っていて、接続部はプラ板で接着面をサポートしてます。
アンテナって印象にないけど、劇中の部室棟全体が映っている映像をよーく見ると支柱がかろうじて見えます(笑)。
オフィシャルブック「涼宮ハルヒの公式」や、アニメ「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」でアンテナ込みの全貌が見られます。

2010/06/07(月)

屋外が大体終わったので、屋内の部室の黒板を作ろうかと思ったんだけど、 それに先立って小物である掃除用具入れと書庫を作ってみました。
基本的に0.3mm厚のプラ板を箱組みして作ってます。

掃除用具入れが2つあるのは、1つは文芸部室用、もう1つはお隣のコンピ研用です。
ほかにも本棚やカラーボックス、冷蔵庫、長テーブル、パイプ椅子なんかも作る予定だけど最後でもいいかな?
とりあえずとっとこ黒板を作って塗装に入りたいなーと。

後ろにあるでっかい塗装済みのは過去に作った1/8スケールの書庫です。


「部室棟」画像


諸事情により、部室棟の製作はここまでです・・・!


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