大戦時のドイツの列車砲の中ではレオポルドなんかが有名だけど、 それを遥かに凌ぐ、複線をまたいで運用される化け物級の列車砲のキットです。 レオポルドですら大きいのにその比ではない大きさの兵器が実在したという常識を外れた存在に惚れて買いました(笑)。 【1/144ドーラ列車砲】 1/144プラスチックモデルキット。 定価 8,400円 (税抜 8,000円)。 メーカー:フジミ(中身はSOAR ART社製) | |
2008/01/01(火) とっとこ作ります。 説明書には淡々と組み立て図があるだけで何の注意書きも無いので色々注意しながら作っていきます。 まずは説明書どおりに4つの台車から。 それぞれの台車は上面のダボ穴の形状ではっきり区別が付くのでとりあえず最初は気にしないで進めます。 この台車に車輪2個1組を10個ずつ、台車4台分で合計80個取り付けます。画像には全80個の車輪が写ってます。 この手のキットではお馴染みの単純作業の繰り返し。DVDかCDでも掛けながら無心にこなします(笑)。 で、台車上面のスノコ状の部分にヒケが見られたので棒ヤスリで削っていたら何やら特徴のある臭いが・・・。 このキット、ABS製!? 箱にも説明書にもそんな表記が無かったのでビックリしました。 それくらい書いておいてクダサイ。ハナ詰まってなくてよかった(笑)。 まあ、そうと分かればそれだけの話しで、支障は無いです。 接着はタミヤの流し込み接着剤(緑のフタの)か、セメダイン社のABS専用接着剤を使います。 さて、元に戻って・・・説明図だと車輪を台車に接着するようにも見えるけど、 その次に取り付けるG18パーツで挟み込んで固定するだけです。ちゃんと各車輪は回転できます。 で、そのG18パーツは1枚のランナーに2つあるけど、左右区別のある違うパーツなので注意。 仮組みで組めなかったら左右逆です(笑)。 | |
2008/01/02(水) 初日に車輪の取り付けが全部終わってたので、台車周りの細かいパーツの接着と、 大まかなパーツの仮組み(画像上)。ここまでサクサク進んでます。 左右2つに別れたボディは中央のアーム状のジョイント前後2箇所で繋ぐんだけど、そのジョイントパーツは それぞれ6本のピンで固定、ピンを抜けばいつでも左右のボディをバラせます。 画像下は片側のピンを2本抜いてバラしたところ。うーん、これは塗装しやすいかも。 一応現状で塗装できるところまでブロックごとに分解できるようになってます。 ざっと説明書を見た感じでは全部のブロックが組みあがったら塗装して全体を組み立てるという感じでいけそう。 難関は多分「手すり」・・・のパーティングライン。全部まともに消そうと思ったら結構な手間です。 | |
2008/01/03(木) 面倒でもあり、一応見せ場にもなる「手すり」の表面処理と接着をしました。 まずは4台の台車と本体の両サイド部分。 長い部分はペーパー掛け、短い部分はデザインナイフの刃を立ててガリガリと削ってパーティングラインを消していきます。 細いパーツなんだけど、素材がABSなので注意していれば簡単にポキポキ折れるようなことは無いです。 表面処理が済んだらダボ穴にしっかり差し込んで接着します。 台車を本体に取り付ける際には、本体の横に伸びた出っ張り(G10パーツ、画像下) が手すりと干渉するので、予め出っ張りを手すりの下にもぐりこませてから斜めに入れる感じでダボにはめます。 出っ張りか手すりを塗装後に接着するという選択肢もアリかもだけど、 細かいパーツは塗装前に全部接着したいのでこんな感じ。 台車と本体の接続ダボは接着面積が充分にあるので、塗装時に外しやすいように接続がゆるくなるように削ってます。 説明書の工程では早くも折り返し地点。残りも同じような作業で大体組んでいけるので先が見えたかな? | |
2008/01/06(日) ウワモノである主砲基部(画像左)と車体後部の上層フロア(画像右)のブロックを左右1個ずつ組み立て。 手すり以外は特に難しいところも手間になるところも無いです。 強いて言えば、後部上層フロアのハシゴはダボ穴に斜めに突っ込むんだけど、 成型上斜めに穴が開いている訳が無いのでその辺穴を削るなりして調整するくらいかな? 大きいパーツ同士を接合する大き目のダボは例によってゆるくなるように削ってます。 残すところ、あとは主砲以外は細かいパーツがちらほらあるだけ。これは意外と早く塗装に入れるかも。 | |
2008/01/15(火) 残された主砲、後部エレベータ、その他細かいパーツ何かを一通り。 主砲周りのパーツは貼り合わせて接着してから合わせ目を消す、という必要が全く無い一発抜きの肉厚のパーツで構成されてます。 特にヒケも無く、パーティングラインも位置が控えめなのでかなり楽です。 画像左下のパーツはスライド可動するようになってるみたいだけど、すっぽ抜けるので接着してもいいかも。 弾薬運搬用の後部エレベータのフックにはスケール的な都合上か、ワイヤーが再現されていないのが気になったので、 0.5mm真ちゅう線で再現。ピンバイスでフックとエレベータ天井に穴を開けて真ちゅうを差し込んで 瞬間接着剤で接着しています。 オーバースケール気味だけど他のパーツもオーバー気味だったしこれでもいいかなーと。 エレベータの荷台は浅いダボで定位置に固定。ダボを切り取っちゃえば上下好きな位置に固定する事も出来そう。 エレベータが組みあがったら後部上層フロアにまるごと接着しちゃいます。 (接着が歪まないように、線路に台車をセットした状態まで組んでから接着してます) ここまででほとんど全てのパーツが組みあがったのであとは手すりを重点的 にサフを噴いて 表面処理のチェックをして塗装・・・の予定。まだやってません。 現時点で塗装用に画像下のように分解できます。 |
組み立てるとこんな感じ。というか全部組み上げないと接着できないハシゴ数本を除けば完成状態。 次回はまたバラして塗装します。 |
2008/01/19(土) いよいよ塗装の準備。 接着面をマスキングしたの図。 ここまでやる必要があるのかは謎(笑)。 | |
で、広く噴けるエアブラシで一気に全塗装。 説明書の最後のページには「全体をつや消しブラックで塗装します」とか書いてあるけど、お断りして(笑)、 クレオスのジャーマングレーにホワイトを5〜10%くらい足して噴いてます(画像上)。 それからタミヤエナメルの黒でウォッシングしてティッシュと綿棒で適当に拭き取り ↓ エナメルの錆び色(赤、オレンジ、茶色、ジャーマングレーなんかを適当に混ぜたもの)をまた適当にウォッシングしたり筆塗りしたり して錆び表現 ↓ クレオスのジャーマングレーと白を1:1くらいで混ぜたかなり明るいグレーでドライブラシしてエッジを際立たせる。 (画像下) 最後にスーパークリアーつや消しでツヤを整えておしまい。 この辺の塗装の基本技は楽で失敗のリカバーもしやすい割に効果的なので重宝します。 このキットは大きいといっても1/144という小スケールなので陰影を普通よりも強調してます。 | |
2008/01/20(日) 最後は付属の線路ベースの塗装。 はじめにウッドブラウンにレッドブラウンを少々足した色を一面に噴きます(画像上)。 ↓ 次に筆で枕木をレッドブラウンで、レールをジャーマングレーで塗っていきます(画像中段)。 枕木面倒です。線がヨレヨレです(笑)。でも気にしない。 ↓ エナメルの黒で墨入れ、ウッドブラウンでドライブラシ。 ヨレヨレの線がうまくごまかせます(笑)。 レールの上面にはシルバーを塗ります。 ちなみに、このキットのレールはNゲージと同じ幅なので、それを利用すれば手間無くハイディティールな線路ベースになります。 |
全て組み上げて、レールに乗っけて完成! ベース全長約58cm(突起含)、車体全長約35cm(水平にした主砲含む全長約46cm)。 説明書が不親切な以外は特に苦労も無くサクっと組めた良作です。 今ならもういっこ作れと言われてもあんまり嫌じゃないです(笑)。 |
横打ち。 約40km先の標的めがけて発射体勢。 可動箇所は主砲と装填部分と40軸(80コ)の車輪です。 | |
背面から。 後ろも男前・・・ってドーラって設計者の奥さんの名前だそうで。 これが奥さんだったら相当怖い(笑)。 真ちゅう線のエレベータフックのワイヤもなじんでます。 | |
背面上方から。 弾薬の運搬カートは置いてあるだけで接着してません。 | |
また前から。 主砲のシルバー部分は実写資料や1/35キットと違うような・・・? | |
主砲基部アップ。 お手軽塗装でもなかなかの質感。 塗装前も多少ディティールがダルい程度でなかなかと思っていたけど、 塗装したら見違えるようにしゃっきりして予想以上にかっこよくなりました。 | |
おまけ。 色々サイズ比較。 左から、Nゲージサイズのスタートレイン(バンダイ食玩)、ワールドタンクミュージアムのロシアKV-1A重戦車、 ガンプラHGUC1/144パワードジム。 | |